日、一日と 春の訪れが聞こえてくる、ここ南中山のキャンパスにも 桜のつぼみが少しずつ膨らんできています。
本日、鈴木繁雄理事長様を始め、ご来賓のご臨席を賜り、第七三回聖和学園短期大学の卒業式を迎えることができました。
キャリア開発総合学科151名、保育学科81名、計232名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして、保護者の皆様にも、心より、お祝いを申し上げます。私たち教職員にとっても、この上ない喜びです。
皆さんは、本日、「短期大学士」という国際的に認められている学位を受けて、聖和学園短期大学を卒業し、新たなステージに向かって一歩を踏み出すことになります。
2年前の入学した当時を思い出してください。世界中を恐怖と化した「コロナウイルス感染症」が、「5類感染症」に移行し、世の中が再び、平常を取り戻そうとしている時期でした。高校生時代を含めて、様々な制限、不自由、不便を感じたことと思われます。
しかし、そのような状況であっても、キャンパスライフを楽しみ、人と人との助け合いや思いやり、我慢したり自律したりする心、様々な困難や不自由から脱却するための知恵や工夫なども、獲得してきたのではないでしょうか。
このことは、すなわち、聖和学園短期大学の建学の精神でもある、「慈悲、和、智慧」につながります。卒業してもこの建学の精神を忘れずに、身に付けていただきたいものです。必ずや、皆さんの更なる、人間としての成長を支えるものとなるでしょう。
私は、昨年4月に学長として赴任しましたので、皆さんとは、1年間だけのお付き合いでした。しかし、お昼休みの学食で声をかけたり、保育学科では「発達障害幼児の理解と指導」についての講義、サークル活動や大学祭、仏教行事の中で、皆さんと触れ合うことができました。そのような中で、皆さんの躍動的な姿も拝見することができました。その成果は、様々な功績となって現れました。
例えば、この後表彰される「理事長表彰者」は、スポーツ活動で功績のあった、個人1名と団体1名に授与されます。また、「学長賞表彰者」は、学業成績の優秀者、学生会運営、大学祭実行委員会、仏教青年委員会などの運営で功績のあった5名に授与されます。
キャリア開発総合学科、保育学科の学びの中では、免許状や資格取得にも挑戦し、保育士資格、幼稚園教諭二種免許状、製菓衛生師、図書館司書など、実に、34種類、延べ、830人が資格を手にされます。その他にも、リーダー奨学生、スポーツ奨学生の皆さんは、大学祭や各種行事、イベントなどで中心となって企画運営に携わってくれました。ありがとうございました。
さて、昨年の夏、聖和学園にとっては、とてもうれしい出来事がありました。聖和高校の野球部が、創部20年目にして夏の全国高等学校野球選手権、甲子園大会に出場することができました。この快挙によって、聖和学園の名前は、一躍、全国に広まることとなりました。
私たちは、このことを通して、様々なことを学びました。それは、「夢をあきらめない」「努力が実を結ぶ」「念ずれば花開く」などの格言です。
皆さんは、今後の人生の中で、様々な苦難の道に出会うはずです。その時に、聖和高校の活躍と、これらの格言を思い出してください。
私は、座右の銘として、常に思っている格言があります。それは、「少年老い易く、学成り難し、一寸の光陰、軽んずべからず」です。この意味は、「若いうちは、まだ時間があると思って必死に勉学に取り組めないが、すぐに月日が過ぎて年をとり、何も学べないで終わってしまう、だから、若いうちから勉学に励みなさい」ということです。皆さんに、この格言を送ります。
これからの時代は、情報化社会がますます進み、地球や生態系、人間社会が調和するために、ロボットや生成AI、ビッグデータ、不安定で不確実を意味するVUCA(ブーカ)など、我々の想像をはるかに超える世の中になります。その一方で、人口減少と高齢化、地域や経済の格差、人間の生き方や倫理観の多様性など、様々に混在する社会になるでしょう。
だからこそ、皆さんがこの2年間で学んで培った本学の精神である「慈悲、和、智慧」が生かされるはずです。
4月から皆さんは、それぞれのステージに向かって歩き始めます。
これまでお世話になった先生方、家族の皆様、関係者の方々に感謝を申し上げてください。きっと、これからもお皆さんのことを支え、応援してくれるはずです。聖和学園短期大学の卒業を誇りに思い、自信をもって歩んでください。
あらためて、ご卒業おめでとうございます。
以上、卒業の式辞といたします。
令和7年3月18日
聖和学園短期大学 学長 三浦光哉


