聖和学園短期大学では、教育と研究の成果を地域に還元するための公開講座を多数開催しています。その一つとしてキャリア開発総合学科教員の川辺は、「英語に再挑戦: 洋楽の歌詞で文法を学ぶ」というシリーズを展開しています。洋楽の歌詞で使われている表現や文法を詳しく解説する講座です。2018年度はその第4回と第5回を開催しました。
第4回 (2018年10月28日 (日) 開催) では、Rod Stewartの “Sailing”「セイリング」を題材に、進行形がもつさまざまな機能を説明しました。またクリスマスの時期によく耳にするWham! の “Last Christmas” が、メロディーの楽しげな雰囲気とはまったく違う悲しい内容であることを読み解きました。
第5回 (2019年2月23日 (土) 開催) の1曲目は、Whitney Houstonの “I Will Always Love You” (オールウェイズ・ラヴ・ユー) でした。熱烈なラブ・ソングだが結婚披露宴で使うのは大問題である理由を説明すると同時に、助動詞will、動詞treatやwishを用いた英作文に取り組みました。2曲目は、越路吹雪の「ラストダンスは私に」としてよく知られている “Save the Last Dance for Me” (The Drifters) です。アメリカ文化におけるダンス・パーティーを説明し、動詞saveの用法を練習しました。
どちらの回も、熱心な方々がご参加くださいました。文法の細部や単語の微妙なニュアンスについての質問が飛び出して、なごやかで真剣な勉強ができました。受講者のみなさん、ありがとうございました。
このシリーズは2019年度も継続する予定です (日程は未定)。受講のための予習は必要ありません。続き物ではなく1回ごとに独立した内容なので、都合のよいときだけ参加することもできます。参考までに、過去の講座で扱った曲を紹介します。
- Green, Green Grass of Home「思い出のグリーン・グラス」Tom Jonesほか
- Can’t Take My Eyes Off You「君の瞳に恋してる」Frankie Valli、Boys Town Gangほか
- (They Long to be) Close to You「遥かなる影」The Carpentersほか
- Blowin’ in the Wind「風に吹かれて」Bob Dylan
- Fly Me to the Moon「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」Frank Sinatraほか